リハビリテーションの専門職について

主にリハビリテーションの専門職には、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)の3つがあげられます。では、小児のリハビリテーションと大人のリハビリテーションの考え方はどうなっているのでしょうか?

ポイント

⑴お子様をお預かりする心構えとして、お子様と同じ目線であいさつや会話をし寄り添うように努める必要があります。

⑵大人のリハビリテーションは、再構築すること、小児のリハビリテーションは新しく構築することを主な目的としています。

⑶小児のリハビリテーションには、ある程度の理学療法・作業療法・言語聴覚の知識や技術が必要です。

⑷「はぐくみ」はいちばん新しい事業所ですが、理学療法士の江上は天草圏域の小児のリハビリテーションでは一番経験豊富な療法士と自負しています。

理由

⑴基本のキ:心構えとしてお子様と同じ視線(目の高さ)になるように療法士は腰をかがめたり、膝立ち姿勢になってお子様とあいさつしたり、コミュニケーションをはかる必要があります。また、保護者様だけでなく、お子様にあいさつすることでその日の表情や身体の状況を把握(観察)することができるからです。

「はぐくみ」ではあいさつする時は、お子様と同じ目線になるように職員へ指導しています。

2)大人のリハビリテーションと小児のリハビリテーションの考え方 1

大人のリハビリテーションは、障害等により一度構築されたものが壊され再構築されたものと考えてください。小児のリハビリテーションは、一から新しく構築していく必要があります。上の写真は、イメージ図です。

(3)大人のリハビリテーションと小児のリハビリテーションの考え方 2

リハビリテーションには、理学療法・作業療法・言語聴覚の専門分野の共有(重なり合う部分)があります。

                    各リハビリテーションの専門領域

        大人のリハビリテーション              小児のリハビリテーション

大人のリハビリテーションは、構築が残っている部分と再構築する部分があります。その為、再構築する部分には、専門性が必要となります。小児のリハビリテーションは、新しく構築しますので専門分野が大きくかさなります。その為、ある程度の理学療法・作業療法・言語聴覚の知識や技術が必要になるのです。大人と小児のリハビリテーション専門分野を黄色・緑色・青色に分けてみました。上の図は、大人のリハビリテーションと小児のリハビリテーションのイメージ図です。

(4)天草圏域の歴史と「はぐくみ」

平成10年頃の天草圏域では、小児のリハビリテーション専門職は、理学療法士1名(江上)、作業療法士1名、言語聴覚士0名でした。その為、各専門領域に関係なく、そのお子様が必要としている療育を提供し続けてきました。現在でも専門領域だけでなくそのお子様が必要とする療育を提供する必要があると感じています。専門職であれば、その専門技術を療育に生かす必要があると考えています。

天草でも都市部で行われるリハビリテーションと変わらないように努めてきました。その他に児童発達支援センターすくすく園や保育所等にも訪問し職員へ指導してきました。施設支援⇒保育所等訪問支援となり、契約も施設⇒各御家族となり、社会情勢とともに変化してきています。

「はぐくみ」は、天草圏域でいちばん新しい事業所ですが、理学療法士でもある江上は、天草圏域では一番経験が豊富と自負しています。今でも研修等で知識や技術の向上に努めています。

お子様の療育について、お困りごと等がありましたらお気軽にご相談ください。

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